化学の標準問題精講の使い方・レベル徹底解説

化学

「え、これほんとに標準レベル?」化学・標準問題精講を徹底解説

 

 

名前と内容にギャップがある問題集知っていますか? 

 

個人的には、『物理入門問題演習』なんてぴったりかなと思います。 

入門って書いてるのに、難易度はめちゃくちゃ笑 

 

そこまでギャップはないですが、『化学 標準問題精講』もレベルと名前にギャップのある問題集の1つでしょう。 

「標準だから化学が苦手な自分でも大丈夫かななんて思って始めるともう大変。

"1問も解けないで、ノックアウト"

なんてことになってしまいます。 

 

あなたが『化学 標準問題精講』に取り組んでも後悔しないようにこの記事ではしっかり説明していきます。 

 

この記事でわかること

  • 『化学 標準問題精講』のレベル
  • 『化学 標準問題精講』の問題数
  • 『化学 標準問題精講』の使い方 

 

この記事を書いた人

中原 遼太郎

九大受験に特化した学習塾『竜文会』代表

『竜文会』を開校後、初年度に国立大医学部や九州大学に合格者を輩出。2年目には旧帝大医学部にも合格者を出す。
九州大学医学部医学科に現役合格した経験を生かして独自の指導法で指導

ラ・サール高校卒業 高校入学組主席・学校賞受賞
九州大学医学部医学科卒業

 

 

以下、本文では『化学 標準問題精講』を『標準問題精講』と記載します。 

 

 

化学 標準問題精講のレベル

いきなり『標準問題精講』のレベルを話していきます。 

正直最初にレベルを話すのはためらうんですよね、、、いきなり答えを書いちゃうみたいで、、、 

ここで読むのやめられたら嫌じゃないですか笑 

 

と、冗談はここまでにして書いていきますね。 

 

化学 標準問題精講の難易度

『標準問題精講』ですが、文句なしのトップレベル! 

ここまで解けるようになったら、合格できない大学なんてこの日本には1つもありません。 

あ、あくまで化学に関してはですよ笑 

 

ちなみに問題のレベルとしては、入試標準〜発展レベル。 

 

化学標準問題精講の難易度は入試標準〜入試発展レベル

化学『標準問題精講』の難易度は最難関!入試標準〜入試発展レベル

 

分かりやすく話すと、『重要問題集』(数研出版)のB問題と同じかそれ以上のレベルの問題が載っています。 

    

よく生徒にこう質問されます。 

「先生、化学はどこまで勉強したら合格できますか? 

「先生、化学はどこまで勉強したら合格できますか?」「化学はどこまで勉強したら合格できますか?」の答えは学校では教えてくれません!

     

この質問は難しいようで、実は答えやすい質問なんです。 

「『重要問題集』まで取り組めば、ほとんどの大学には合格できる!」といつも答えています。 

 

私どもが指導する、竜文会・チームスタディでも『重要問題集』のレベルを完璧に仕上げることを指標に指導しています。 

しかも、多くの最難関私立も高校3年生では『重要問題集』を使って演習をしていきます。 

※私達の出身高校であるラ・サール高校もそうでした。 

 

『重要問題集』を仕上げることが高校化学の1つの目標なので、『標準問題精講』に取り組むことは余裕があればでいいと思います。 

 

 

化学 標準問題精講で目指せるレベル

『重要問題集』よりもさらに難しい『標準問題精講』ですが、やりきったらどこまで点数が上がるか興味がありませんか? 

いや、ぜひ知って欲しい。 

『標準問題精講』を解くことで、こんなに点数が取れるのかというのを知って、それをモチベーションに勉強してほしい。 

 

  • 地方国立大 満点 
  • 九州大学 9割〜 
  • 東大・京大 7・8割〜 

 

これが、本番で取れる点数の目安です。 

 

九州大学や地方国立大学を目指す人に、『標準問題精講』は必要ないかもしれません。 

『重要問題集』だけで、余裕で合格ラインは突破できます。 

『標準問題精講』は典型的でない思考力の鍛えられる問題が多いので、東大を志望する人にとっては点数を底上げするいい演習になります。 

 

講師のコメント

『標準問題精講』を初心者が取り組んでも絶対に成績は伸びません。 

難易度が高いというのももちろんありますが、典型問題をマスターした上で思考力を鍛えていくための問題集だからです。 

まずは典型問題を完璧にしましょう。 

それが一番効果的に成績を上げていくことができます。

 

 

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化学 標準問題精講の問題数

では、『標準問題精講』にはどのくらいの問題が載っているのか話していきます。 

単元ごとにも問題数を話しておきますので、強化したい単元がある人は参考にしてください。 

 

単元 問題数
理論化学 54
無機化学 21
有機化学 31
(うち、高分子化合物13 
合計 106問

問題数はかなり少なめの106問。 

『重要問題集』とか『化学の新演習』は300問くらい掲載されているので、化学の問題集にしてはかなり少なめの問題集です。 

 

 

化学 標準問題精講の特徴

『標準問題精講』にはたくさんの推しポイントがあります。 

とてもいい問題集なので、気に入ってもらうためにも1つずつ紹介していこうと思います。 

 

1.問題数が少ない

なんといってもまずはこれ! 

『標準問題精講』はとても問題数が少ないのが特徴です。 

 

でも勘違いしてほしくないのは、これだけ解いたら化学ができるようになる魔法の問題集ではないということです。 

 

講師のコメント

化学の成績を伸ばす一番手取り早い方法は、 

典型問題を数多くこなすことです。 

多くの高校で配られる『セミナー』を何回も解いてください。それだけで魔法のように化学の成績は上がるようになります。 

 

なので、『標準問題精講』はこの典型問題をたくさん解くということに関しては最適な問題集でないということは覚えておいてください。 

    

では、『標準問題精講』は問題数が少ないのがなぜいいのでしょうか? 

それはさらに問題演習を積みたいという人に重宝するからです。 

入試に向けてさらに演習を積みたいけど、たくさんする時間はない」という人が短期間で+αの演習を効率的に積むことができるいい問題集です。 

 

2.問題のレベル分けがありがたい

『標準問題精講』では小問ごとに問題のレベル分けがされています。 

1問1問レベルが分けてある問題集はかなり珍しいです。 

これ、めちゃくちゃ役に立つんです。 

 

化学は、大問全部が難しいということはなかなかありません。 

どんなに難しい大問でも、簡単な問題もあれば難しい問題もある。 

これが化学の問題の特徴です。 

 

だったら簡単な問題や標準的な問題を見抜いて確実に解いていくのがいいと思いませんか? 

 

化学を効率良く解くには問題の難易度を見抜く力が大事
難しい問題を必死に解くなんてばか。まだやってますか?

 

そのためには簡単な問題と難しい問題を見抜く力が大事になってきます。 

『標準問題精講』ではこの問題のレベルを見抜く力を少しずつ鍛えることができる。 

これも『標準問題精講』のいいポイントです。 

 

3.解説がめちゃくちゃ丁寧

最後は、なんといってもこれ! 

『標準問題精講』は解説がめちゃくちゃ詳しいことでも有名です。 

 

『標準問題精講』の解説の特徴ですが、 

  • 解説の前にその分野の各論を学べる 
  • 見やすい 
  • 説明が丁寧で式の意味がはっきりと書いてある 
  • 計算式に単位が書いてあり数字の意味がはっきりわかる 

 

いいところはたくさんあります。 

ここには書き切れないくらい、、、 

 

その中でも私が一番推しているのは、 

“解説の前にその分野の各論を学べる”ことです。 

問題の解説が載っているだけではなく、その分野の知識を体系的に習得していくことができます。 

  

 

化学 標準問題精講』のおすすめ度

では、そんないいところがいっぱいある『標準問題精講』のおすすめ度はいくつでしょうか? 

Amazonの評価みたいに5段階で評価していこうと思います。 

 

"日本で最大級の指導力"RYUBUNKAI

"九州で最大級の指導力" RYUBUNKAI

 

『標準問題精講』のおすすめ度は、 です。 

 

「なんだ、星3かぁ」と思った人は待ってください。 

人によっては の可能性も十分にあります。 

判断するのは次の内容を読んでからにしてほしい、これは切実な願いです笑 

 

化学 標準問題精講』のおすすめ度分析

では、なぜそのような評価になったかをしっかり説明していきます。 

Amazonの評価もしっかり、個別の評価を読んだ方がいいですよ。 

総合評価って意外とあてにはならないものです笑 

 

難易度
汎用性
解説の詳しさ
レイアウト
合計

※難易度は難しいほと星が多いというわけではありません。最適な難易度かどうかで判断しています。 

 

『標準問題精講』の評価はこんな感じかなと思います。 

ただ、これだけを鵜呑みにしないでください。 

人によってはこの評価がガラリと変わります。 

 

『重要問題集』などの問題集を終えた人にとっての評価はこんな感じです。 

 

難易度
汎用性
解説の詳しさ
レイアウト
合計

 

ある程度実力があって、+αで演習したい人にとっては最高の問題集になります。 

問題数が少ないのも負担にならなくていいポイントです。 

 

講師のコメント

問題集の評価なんて、今の自分のレベルによって変わってきます。 

Amazonの評価を参考に買うのももちろん大事なことです。ただ、今の自分のレベルにあった問題集かどうかは絶対に調べた上で始めるようにしましょう。 

 

 

化学 標準問題精講を始める時期 

では、『標準問題精講』を始めるタイミングについて話していきます。 

『標準問題精講』をにするかにするかはこのタイミングに全てがかかっていますので、注意してください。 

 

化学 標準問題精講をするべき人

さて、『標準問題精講』をするべき人はどんな人でしょうか? 

 

『標準問題精講』をすべきなのは 

  • 『重要問題集』を終わらせた人 
  • かつ、時間に余裕がある人 

 

2番目の“時間に余裕がある人”が大事な条件です。 

『重要問題集』だけでも合格ラインに到達することはできますから、『標準問題精講』は無理に始める必要はありません。 

 

具体的には、駿台全国模試で偏差値70を取るくらいのレベルの人だったら始めてもいいかなと思います。 

ちなみにそのレベルまでは重要問題集をやりこめば到達することができます。 

 

目安は駿台模試偏差値70
駿台模試で偏差値70行かないあなた!ちゃんと重要問題集やりましたか?

      

化学 標準問題精講』の前にすること

『標準問題精講』の前にすることですが、正直たくさんあります笑 

 

  • 化学の教科書 
  • 『セミナー』などの基礎系問題集 
  • 重要問題集の標準的な問題集 

 

まずはこの3つを確実にこなしましょう。 

と言いますか、この3つをしっかりすれば大抵の大学入試には対応できるようになります。 

 

『標準問題精講』に取り組むか考えるのは、これらを仕上げたあとです。 

 

化学 標準問題精講を始める時期

『標準問題精講』を始めるベストな時期は、時がきたら! 

まあ、漠然とし過ぎているので少し具体的なことを言いますと、 

『重要問題集』までしっかり取り組んで、他の科目に十分に時間を回した上でさらに余裕があったら! 

これが答えです。 

 

要するに、“焦らなくていい” 

これだけ覚えておいてください。 

 

講師のコメント

『標準問題精講』は問題数が少ない! 

つまり、解くのに必要な時間は短くて済みます。 

共通テストが終わってから1ヶ月の間でも全然終わらせられます。 

なので全然焦る必要はありません。今の自分に必要な勉強をまずはしていきましょう。 

 

 

化学 標準問題精講の使い方 

それでは、『標準問題精講』の使い方を書いていきます。 

 

でも、ちょっと待ってください。 

取り組む前の最終確認です。 

「あなたは本当に、余裕がありますか?」 

この質問に自信を持って、「Yes!」と答えることができた人だけが始めてください。 

 

step
1
まずは問題に取り組んでみよう 

最初は問題としっかり向き合いましょう。 

「いや、全くわからないんで答えを見ていいですか?」なんて人は回れ右です。 

あなたはまだ『標準問題精講』に取り組むべきではない。これまでやってきた問題集をもう一度復習しましょう。 

 

少なくとも10分程度はしっかり考えてください。 

そして思考力を鍛えます。 

これが大学の2次試験本番で初見の問題に取り組む基礎力になります。 

 

step
2
解説を読む

次は解説を読みますが、大事なことは2点あります。 

 

1点目は、精講をしっかり読むこと。 

精講にはその分野の知識が簡単にまとまっています。 

問題を解くだけでなく、しっかりと基本的な知識を復習していきましょう。 

 

2点目は、分からない問題も解答を読んで解けそうなら、もう一度解いてみる。 

「解答の1行目を読んだら、解き方が分かってその後は全部解けた!」という経験はありませんか? 

 

解説1行目でピンとくることがある
自分で全く考えずに、解答を全部読んでしまうあなたはおバカ?

 

実はこれ、めちゃくちゃ大事です。 

簡単に指針を見る→自分の力でそのあとは解答する! 

これでも十分に力はついていきます。 

 

講師のコメント

解答を眺めるだけでは決して力はつきません。 

いや、力はつくにしても途方もない時間がかかってしまいます。 

大事なのは解答を見るにしても、自分の頭で考えることと手を動かす時間を増やしていくこと。 

これが全ての勉強で大事だと私は思います。 

 

step
3
絶対に復習する

解答を見て終わりではありません。 

復習を絶対にするようにしましょう。 

できれば翌日、遅くても数日以内にするのが理想です。 

 

復習をしたときに全くわからないようであれば、解答を見た時の勉強の仕方を見直したほうがいいかもしれません。 

 

 

化学 標準問題精講』の次にすること

『標準問題精講』の次にすることですが、志望校の過去問の一択です。 

もう他に化学で解くべき問題集はありません。 

ここまでやれば確実に合格ラインを越えることができます。 

 

一度過去問を解いて、苦手な分野があればその分野だけ強化する方針で勉強を進めてください。 

 

 

化学 標準問題精講』のよくある質問

よくある質問①

『基礎問題精講』が終わってすぐに、『標準問題精講』に進んでも大丈夫でしょうか。 

大丈夫か大丈夫でないかで言いますと、大丈夫ではありません笑 

 

『基礎問題精講』と『標準問題精講』では、問題のレベルが離れすぎています。 

しかも『基礎問題精講』は問題数が少ないため、典型問題の演習量が圧倒的に不足しています。 

 

なので、『重要問題集』を間にはさむことをオススメします。 

『重要問題集』で典型的な問題に多く触れてきてください! 

 

『重要問題集』を東大卒講師がレビューした記事はこちら

 

よくある質問②

九州大学の化学に『標準問題精講』は必要ですか? 

必要ではありません。 

 

『重要問題集』を完璧に仕上げたら7〜8割くらいの得点を取ることができます。 

九州大学の化学は6〜7割で合格ライン、8割とると上位層なので『重要問題集』を完璧に仕上げることをまずは目標にしましょう。 

 

よくある質問③

『化学の新演習』とどちらがいいですか? 

どちらがいいかと一概には言えません。 

 

両方にいい特徴があります。 

標準問題精講』は問題数が少ないと書きましたが、『化学の新演習』は問題数が300問あります。しかも難易度は同じくらい。 

つまりスーパーヘビィな問題集です。 

 

『化学新演習』は質も量もSuper heavy!!
『化学の新演習』は質も量もSuper Heavy!!

      

でもそのぶん終わらせた時の威力も半端ない。 

「化学の難問はなんでもこい」の最強の状態が爆誕します。 

まあ、時間はかなりかかるんですけどね。 

 

化学の新演習を東大卒講師がレビューしてみた記事はこちら 

 

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化学 標準問題精講のまとめ

今回の記事はいかがでしたか? 

最後の方は言葉が子供っぽくなってしまいましたが、参考にしていただければ幸いです。 

 

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中原 遼太郎

九州大学医学部へ現役合格・卒業。九州大学に特化した指導をする大学受験塾『竜文会』の代表。オンライン・教室にて九州中の九大を目指す高校生の勉強をサポート!

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